この記事を読むとわかること
- なぜ「スキル」だけでなく「提案の伝え方」が単価に直結するのか
- 提案書に入れるべき5つの要素
- 見積書で失敗しないための基本的な考え方
「未経験からWebデザインの最初の案件を獲得する「4つの探し方」」を読んで、いよいよ提案の段階まで進んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。「スキルには自信があるのに、なぜか単価が上がらない」「見積もりを出すたびに、この金額で合っているのか不安になる」——そんな悩みを抱えていませんか?実は、単価に差がつく最大の要因はスキルの差ではなく「伝え方」にあります。この記事では、未経験からでもすぐに実践できる提案書・見積書の作り方を、具体的な文例つきで解説します。
スキルが同じでも、単価に差がつく理由
同じくらいのデザインスキルを持つ2人のWebデザイナーがいたとして、案件の単価には大きな差がつくことがあります。その差を生んでいるのは、多くの場合「スキルの差」ではなく「伝え方の差」です。
クライアントは、あなたのPhotoshopの操作スキルを直接見ることはできません。見ているのは、提示された提案書・見積書・過去の実績(ポートフォリオ)といった「形になったもの」です。
同じ内容の仕事でも、伝え方一つで「安い外注先」にも「信頼できるパートナー」にもなり得ます。どれくらいの金額を目指せばいいか迷う方は、「Webデザイン副業のリアルな収入相場|月5万・10万・20万円を稼ぐまでのステップと期間の目安」もあわせて参考にしてください。
提案書に入れるべき5つの要素
案件に応募する際、単に「対応可能です」と一言返信するのではなく、簡単な提案書を添えるだけで、印象は大きく変わります。
- 課題の言語化:クライアントが抱えている課題を、自分の言葉で一度整理して伝える。「ちゃんと理解してくれている」という安心感につながります。
例えば、「御社の募集内容を拝見し、新たな店舗の顔となるホームページを制作し、インターネット上での認知、集客を目的として、わかりやすく、行ってみたいと思ってもらえるサイトをご希望であると認識しました」とか、お客様の課題と目的を整理してみてください。 - 解決の方向性:その課題に対して、自分ならどうアプローチするかを簡潔に示す。
ここで、ホームページだけなのか、一度考えてみてください。先の例だと、クライアントは「新店舗での集客」を目的としています。そこに、チラシ、SNS、ホームページ、Googleマイビジネスなど、さまざまな手段があります。
他にも検討されている手段があるか、場合によってはホームページじゃなくてもいいのか、またそれぞれの手段の特性なども話をしてみると、グッと信頼感が増しますし、場合によっては追加で仕事をいただけるかもしれません。 - 参考実績:過去の類似実績や、自分のポートフォリオサイトへのリンク。
同じジャンルのポートフォリオなどを見せると説得力が増します。自分が受けていきたい案件のデモサイトを作成しとくのも手です。相手とイメージをすり合わせ、イメージに近いポートフォリオを見せてください。 - スケジュール感:着手から納品までのおおまかな流れと期間。
- 金額感:正式な見積書の前に、概算の金額レンジを伝えておくと、後のミスマッチを防げます。
これらをすべて長文で書く必要はありません。箇条書き数行でも、「考えて提案してくれている」という印象は十分に伝わります。
見積書作成の基本的な考え方
見積書を作るときに、多くの未経験者がやってしまいがちなのが「相場が分からないから、とりあえず安くする」という判断です。これは短期的には案件を取りやすくなりますが、長期的には自分の首を締めることになります。
- 作業内容を明確に分解する:「ホームページ制作一式」ではなく、「デザイン制作」「コーディング」「画像素材準備」のように項目を分けると、金額の根拠を説明しやすくなります。
- 修正回数の上限を決めておく:「無制限修正」は避け、「3回まで」などあらかじめ条件を明記しておくとトラブルを防げます。
- 自分の時給換算を意識する:作業時間を見積もり、時給換算でいくらになるかを一度計算してみましょう。相場観を養う第一歩になります。
これは、見積書に直接記載するものではありませんが、例えば、5万円でLPのデザインを請け負った際に、30時間を要する場合、50,000円÷30時間=600円/時 ということになります。
デザイン案提出→打ち合わせ→デザイン修正→打ち合わせ→最終調整→納品 という大きな流れがあるとして、それぞれの工程にどのくらいの時間がかかるのかを常に意識するようにしましょう。
私自身、駆け出しの頃に一度、想定作業時間ぴったりで見積もりを組んでしまい、クライアントからの急な修正依頼に対応しきれず、納品前日に徹夜作業になってしまった経験があります。それ以来、どんな案件でも想定作業時間に対して5〜10時間程度のバッファーを必ず上乗せするようにしています。特に初めて取引する相手の場合は、コミュニケーションの行き違いなど予想外の手戻りが起きやすいので、少し余裕を持たせておくと精神的にも安心して対応できます。
単価アップは「提案力」と「実績」のかけ算
提案書・見積書の作り方は、独学だけで身につけるのが難しい分野でもあります。実際、Webデザインスクールの中には、デザインスキルだけでなく、こうした「提案力」や「案件獲得のノウハウ」までカリキュラムに含めているところもあります。
一人で試行錯誤するより、体系的に学べる環境を活用するのも一つの近道です。スクールの比較については、「デイトラ vs デジハリ・オンラインスクール、料金・カリキュラム・サポートを徹底比較」や「【現役が厳選】未経験からWebデザイン副業で月5万稼げるおすすめスクール2選」もあわせてご覧ください。
また、提案書に添える実績として、自分自身のポートフォリオサイトを持っておくことも重要です。まだ準備していない方は、「初心者でも10分!WordPressで自分だけのホームページを作るロードマップ」を参考にしてみてください。
提案書・見積書をもっとスムーズに作りたい方へ
毎回ゼロから提案書や見積書のフォーマットを作るのは、地味に手間がかかるものです。個人事業主向けの会計ソフト「freee会計」なら、項目を入力するだけでプロらしい見積書・請求書をすぐに作成でき、そのまま経費管理や確定申告の準備にもつなげられます。
見積書・請求書づくりだけでなく、副業の確定申告に向けた記帳もまとめて効率化したい方は、この機会にチェックしてみてください。
まとめ:伝え方を磨くことも、立派なスキルアップ
デザインスキルを磨くことはもちろん大切ですが、それと同じくらい「どう伝えるか」も、単価に直結する重要なスキルです。今日紹介した5つの要素を意識するだけでも、次の提案から印象は変わってくるはずです。
