この記事を読むとわかること
- 案件を受注する際に、契約書に最低限入れておきたい項目
- お客様とのやり取りで迷いがちな場面(進捗報告・支払い催促・追加修正の断り方など)の文例
- 開業届・青色申告承認申請書を出す前に押さえておきたいポイント
「契約まわり」が不安で一歩を踏み出せない人へ
フリーランスとして案件を受け始めた頃、こんな不安はありませんでしたか。
- 契約書を交わさずに進めてしまい、後から「言った言わない」になった
- 秘密保持契約(NDA)を求められたけれど、何を確認すればいいかわからなかった
- 支払いが遅れているとき、どんな文面で催促すればいいか悩んだ
- 無料修正の回数を超えた依頼に、角が立たない断り方がわからなかった
契約まわりのトラブルは、経験や交渉力の差というより、「事前に何を確認すべきか」「どう伝えればいいか」を知らないだけ、というケースが多くあります。私自身、独立したての頃は契約書の項目を都度ネットで調べながら進めていました。
以前、飲食店の販促チラシ制作を引き受けた際、支払い条件を契約書で取り決めないまま進めてしまったことがあります。
納品後に請求書をお送りしたものの、なかなかお支払いいただけず、実際に入金があったのは納品からおよそ1年後でした。
何度も催促の連絡を入れるのは気が引けますし、精神的にもかなり負担の大きい経験でした。
そこで今回、案件対応で実際に使っている契約・やり取り関連のテンプレートを4点セットで無料配布します。
テンプレートの中身
Word形式で、4つのパートで構成されています。
① 秘密保持契約書(NDA)テンプレート
フリーランスと発注者間で使う、汎用的なNDAのひな形です。第1条(秘密情報の定義)から第9条(協議事項)まで、一般的な契約に必要な項目を一通り揃えています。[ ]の部分をご自身の情報に置き換えるだけで使える形式です。
※実際の契約締結にあたっては、案件の内容に応じて弁護士等の専門家にご確認いただくことをおすすめします。
② 契約書チェックリスト
発注書や業務委託契約書を受け取ったときに、抜けている項目がないか確認するための一覧です。
- 業務内容(範囲)・納期・報酬と支払条件
- 著作権の帰属、著作者人格権の不行使(ポートフォリオ掲載可否にも関わる項目)
- 修正回数の上限、契約解除条件、損害賠償の上限
- 再委託の可否、反社会的勢力の排除条項、準拠法・管轄裁判所
抜けている項目があれば、追記をお願いするだけでトラブルの多くは防げます。
③ クライアントやり取りテンプレート集
よくある場面別に、そのまま使える文面を5パターン収録しています。
- 初回連絡(問い合わせへの返信)
- 進捗報告(制作中の中間連絡)
- お支払いの確認・催促
- 納品連絡
- 追加修正依頼への回答(無料修正の上限を超えている場合)
特に「支払いの催促」や「追加修正の断り方」は角の立つ表現になりやすい場面ですが、丁寧な言い回しのまま伝えられる文面にしています。[ ]の部分をご自身の状況に合わせて書き換えてご利用ください。
④ 開業届・青色申告承認申請書 記入ガイド
正式な様式は国税庁の公式サイトからダウンロードできますが、提出前に押さえておきたいポイントを一覧にまとめました。
- 提出先・提出期限(開業日から1か月以内)
- 青色申告の申請期限(開業日から2か月以内、または対象年の3月15日までのいずれか早い方)
- 屋号欄の扱い、65万円控除を受けるための条件(e-Taxまたは電子帳簿保存)
※本ガイドは一般的な情報の整理を目的としたものです。税務の専門的な判断が必要な場合は、税理士または税務署にご確認ください。
実際の使い方の流れ
- 案件の相談段階でNDAを求められたら、①のひな形をベースに屋号・業務内容を記入
- 発注書・契約書を受け取ったら、②のチェックリストで抜けている項目を確認
- 制作中〜納品後のやり取りは、③の文例をベースに状況に合わせて書き換えて送付
- 開業を予定している場合は、④のガイドで提出期限と必要書類を事前に確認
あわせて使うと効果的
以前配布した「Web制作ヒアリングシート」や、以前公開した「案件単価を上げる『提案書・見積書』の作り方」の記事とあわせて使うと、「ヒアリング→提案・見積り→契約→やり取り→納品」という受注から納品までの一連の流れをテンプレートでカバーできます。
テンプレートのダウンロード
以下のリンクから無料でダウンロードできます。
テンプレートのダウンロードはこちらから
Word形式です。
《ダウンロードと利用方法》
①こちらからダウンロードページを開く。[秘密保持契約書テンプレート]
②ページ左上の「ファイル」をクリックし、「ダウンロード」より、「Microsoft Word(.docx)形式」を選択してダウンロード
③お使いのパソコンで、該当のファイルを開く
*お使いのパソコンにより、レイアウト等が崩れる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
まとめ
契約まわりの不安は、事前に「何を確認すべきか」「どう伝えればいいか」がわかっているだけでかなり軽減されます。テンプレートをベースに、案件ごとに必要な部分を書き換えてご活用ください。
