Sonyの最高峰レンズライン「G Master」の中でも、「神レンズ」の呼び声高い一本、FE 135mm f1.8 GM。
このレンズを手にしてから、私のポートレート撮影や風景写真のスタイルは劇的に変わりました。今回は、実際に使い込んできた私自身の経験をもとに、このレンズがなぜ「被写体を生き生きと魅せるのか」を徹底レビューしていきます。
1.圧倒的な立体感。ポートレートで被写体が「浮き上がる」魔法
FE 135mm f1.8 GMをポートレートで使ってまず驚くのが、被写体が背景から完全に切り離され、浮き上がってくるような立体感です。
自然でとろけるようなボケ味
焦点距離135mmという望遠域と、開放F1.8という明るさが組み合わさることで、背景はまるで絵画のように滑らかに溶けていきます。
- 肌の質感: ピント面は驚くほど鋭く、まつ毛の一本一本まで鮮明に写し出します。
- 分離感: 背景がうるさくならず、主役である人物が驚くほど際立ちます。
私が公園や街角でポートレートを撮影する際、背後に多少ごちゃごちゃした建物や看板があっても、このレンズを通せばすべてが柔らかな色彩のグラデーションに変わります。この「ボケの質」こそが、被写体を生き生きと、そしてドラマチックに魅せる最大の理由です。
2.暗所でも、逆光でも。光を味方にする「F1.8」の明るさと描写力
このレンズのもう一つの武器は、F1.8という明るさと、それを支える高度な光学設計です。
夕暮れ時や室内での撮影に強い
日が落ちてきた時間帯のポートレートや、光量の少ない室内での撮影でも、ISO感度を上げすぎることなくシャッタースピードを稼げます。
風景写真での事例: 夕暮れの海辺で撮影した際、刻一刻と変わる光の階調を非常に豊かに捉えてくれました。暗部が潰れることなく、繊細な光のニュアンスが残るため、現像での表現の幅も広がります。
逆光をドラマチックに変える
強力なナノARコーティングのおかげで、逆光耐性も抜群です。あえて強い光を画面に入れても、フレアやゴーストを抑えつつ、コントラストの高いクリアな描写を維持してくれます。被写体の髪に光が回り込む「天使の輪」を、これほど美しく撮れるレンズは他にありません。
3.風景をも「主役」に変える。135mmという画角の面白さ
「135mmはポートレート専用」と思われがちですが、実は風景写真においても非常に強力なツールになります。
圧縮効果で切り取る世界

広角レンズで広く撮る風景とは違い、135mmは「視線が向いたその瞬間」を凝縮して切り取ることができます。
- 圧縮効果: 遠くの山々や建物が近くに迫ってくるような迫力。
- 切り取りの妙: 何気ない道端の花や、木漏れ日の当たるベンチ。広い景色の中から美しい部分だけを抽出する楽しさがあります。
最短撮影距離が0.7mと非常に短いため、小さな花にグッと寄って撮影することも可能です。マクロレンズのような使い方ができる点も、撮影のフィールドを広げてくれます。
結論:このレンズは、写真に「命」を吹き込む
Sony FE 135mm f1.8 GMは、単に「綺麗に撮れる」だけのレンズではありません。シャッターを切るたびに、被写体が持つエネルギーやその場の空気感を、鮮烈に、そして優しく定着させてくれる、そんなレンズです。
特にポートレートにおいて、このレンズが生み出す「解像度」と「ボケ」の両立は、一度体験すると他のレンズには戻れなくなる中毒性があります。
もしあなたが「誰かを、あるいはこの景色を、もっと美しく生き生きと残したい」と思っているなら、間違いなく投資する価値のある一本です。
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